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讃められるは恵み。


南無阿弥陀佛

降りしきる雨は潤いでもあり、災厄でもあり。 しかし雨はただ雨として、降りしきることを思い知らされたいと念じます。


過日、然る大切な御方の祝賀会へお招きに与りました。

法衣ではなく、ネクタイを締めての参上に道中緊張しきりでしたが、

ご用意頂いた席次の妙にお助け頂き、心安い地元のご親族の皆様方と共に、

和やかなひとときに恵まれました。 会場では、あの方この方が、今日の主役を讃えます。 しかし主役が讃えるのは、有縁のあの方この方のおかげさま。 誰ひとりとして自らをほこる人の居ない、

然る御方のお人柄そのままの、

楽しくやわらかな、そしてカッコいい素敵な御縁でした。

「ほめる。」

私という人間は「ほめる」ことが出来ません。

自己の中から「ほめる」という行いを絞り出すことが出来ません。

私がしてあげた「ほめる」はどう足掻いても「おべんちゃら」です。

損をせず得をするなら、どれだけでも、綺語が口から溢れ出すのです。

我が身の濁りは消えず絶えず止まらず。

如来の悲しみは、涙のかわく暇がありません。

 悲しみの心をもつことのできないわれらに向かって、

 おおいなる悲しみの心をおこされたのが、如来の大悲である。(川瀬和敬 師)

あなたを讃めずにおれないつき上げは、

私に先んじて、あなたが居ればこそ。

誠の「ほめる」とは、私が誰かに「あげる」ものではなく、

あなたから私が「いただく」おもいだと、深く知らされたいものです。

合掌

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