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忘れものはあるか。
南無阿弥陀佛
日中晴れ間のお天道様がいよいよポカポカとして下さってます。
花粉や何やらの飛散で目は潤みますが、恵まれたる暖かさに口元が緩みます。

ウチには小学2年生になる娘っ子がいてくれるのですが、
登校の際、玄関を出た所で振り返り、よく「忘れ物ない?」と聞いてくれます。
ランドセルの中身、授業の準備は前日の内に自身でばっちり準備をしておりますから、
そもそも私に問う必要もない事柄のように思うのですが、よく聞いてくれるのです。
私は決まって「大丈夫だよ」と声をかけます。
よく分かってなくても、とりあえず「大丈夫」と済ますのが私の得意技なのです。
「忘れもの。」
覚えている事よりも、忘れてしまう事の方が容易い私ですが、
先師の御言葉に「忘れている時には 忘れものはない」というものがあります。
きっと自覚せず「忘れもの」にすらなっていない大切な事柄が、沢山あるのです。
忘れている事すら忘れている悲しみに気付く事なく、
今日もまた誰かに迷惑を掛けています。誠に申し訳ないことです。
もしも、その中で、幸いにも気付いた事柄が1つでもあるとするならば、
それは私の手柄であるはずがありません。
忘れてばかりの私に、気付かせるべく、
私に願いをかけ、はたらいて下さっているあなたのおかげさまなのです。
「忘れておった、忘れておった。」
忘れものは悲しい限りですが、
忘れていたことに気付かされた喜びを噛み締めたいですね。
合掌
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