「老」なる相。「老」なる師。②

2018/09/15

南無阿弥陀佛

 

先週、本州を通過した台風21号。

 

台風の接近に伴って、次第に大きくなる風音が何度も窓を叩く様子に不安を覚えました。

 

すると7日には今年最強クラスと呼ばれる台風22号が発生。

 

またかとおののく私の耳に飛び込んできたのは「本州へ近付く見込みはありません。」の声。

 

反射的に「ああ良かった。」と安堵する私の心は、鬼畜以外の何者でもありません。

 

過日、四日市仏教会の研修で京都へ上がらせて頂きました。

この度は、嵯峨野 清凉寺 並びに 二尊院 参拝を目的としまして、釋迦弥陀二尊を仰ぐ真宗念佛御勝縁の一隅を恵まれたる者として、いやはや至福のひとときを授かった事でした。

 

この研修旅行では、いつもバス5~6台を連ねて、檀信徒御同行の皆さまと共にお参りさせて頂くのが毎回の慶び楽しみなのですが、バス内の平均年齢は低く見積もっても70歳ほど。

 

ですから、バスが目的地に停まる度にトイレへ殺到する方々がみえたり、

境内を歩く速さがゆったり、本当にのんびりだったり。

 

不惑にも満たない私では思いもよらない光景が、参拝先には広がっているのです。

 

 

ある人は「甚だ迷惑な事だ」と思われるかもしれません。

 

 

いやいや、そんな事は、ご当人が一番悩んでおられるのです。

誰彼に言われなくとも、一番泣いてみえるのはご本人なんです。

 

 

 

先代住職は言いました。

「目の前にいる先輩は、これから歩むだろうその道の可能性だよ」と。

だから、

「他人だけど、決して他人じゃない」と。

 

 

ですから、御念佛もうすその風光に於いては、

如来様の御声の轟くその道場に於いては、

ゆっくり歩くその御姿も、トイレに並ぶその様子も、

全て全てが未来の私。可能性のそのひとつ。

 

 

嗚呼、あなたは私の先生なのですね。

 

 

合掌

 

 

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